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秀の介Wiki - VirtualBox on Debian Diff

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注:VirtualBox 4.0.xをお使いの方は、[[VirtualBox 4 on Debian]]をどうぞ。

VirtualBox 1.5.6をDebian Unstableにインストールしてみました。なお、最新の2.1.0でも、この内容が有効であることを確認しています。

!インストール

Debian Unstableには、オープンソース版であるvirtualbox-oseというパッケージがありますが、USBサポートとかの問題があるようなので、商用版をインストールしました。

!!パッケージのインストール
[[VirtualBox.org|http://www.virtualbox.org/]]の[[ダウンロードページ|http://www.virtualbox.org/wiki/Downloads]]から、Debian Squeeze用のパッケージをダウンロードして、dpkgコマンドでインストールします。

または、/etc/apt/sources.listに以下の行を追加すれば、apt-getまたはaptitudeでインストールすることができます。
deb http://download.virtualbox.org/virtualbox/debian squeeze non-free

VirtualBoxを動作させるためには、vboxdrv.koというカーネルモジュールが必要となりますが、商用版ではインストール中に自動で作成されます。なお、新しいカーネルをインストールした時には、
/etc/init.d/vboxdrv setup
を実行すれば、カーネルドライバが再作成されます。なお、linux-headers-2.6.xx(xxはカーネルのバージョン)をインストールして置かないと、カーネルドライバのコンパイルに失敗します。

[2010/11/3追記]最近のVirtualBoxでは、dkmsに対応しているため、カーネルドライバは自動的に再生成されますので、上記の作業は必要ありません。

インストールが完了すると、vboxusersというグループが作成されているはずなので、自分をこのグループに加えておきます。これを行わないと、root以外ではVirtualBoxを起動できません。

GNOMEを使っている場合には、メインメニュー -> システムツール -> Sun VirtualBoxによって、VirtualBoxを起動することができます。

!!ゲストOSのインストール
VirtualBoxをインストールしたら、まずは仮想マシンを作成します。VirtualBoxを起動して上の方のアイコンのうち、「新規」をクリックすると、ウィザード形式で仮想マシンを作成することができます。Windows XPをゲストOSとしてインストールしてみましたが、特に問題なく終了しました。

Windows XPのインストールが完了したら、仮想マシンのデバイス -> "Guest Additionsのインストール"からGuest Additionsをインストールします。これにより、画面の解像度を上げたり、USB機器を使用したりできるようになります。

Windows Vistaもインストールしてみましたが、特に問題はありませんでした。SP1もインストール可能です。

!USBを使う

ホストOS(Debianですね)で認識されているUSB機器がある場合は、仮想マシンのデバイス -> USBデバイスに機器名が表示されますので、これにチェックを入れると、ゲストOSでもUSB機器が認識されるはずです。

!!USB接続のプリンタを使う場合の設定
VirtualBox 3.0.8以降では、そのままではプリンタを有効にできません。自分のアカウントをlpグループに追加すれば、取り合えず使用可能になります。詳しくは、[[2009/11/4の日記|http://hidenosuke.org/diary/?date=20091104#p03]]を参照ください。

!!USB機器の対応状況

VirtualBoxがUSB機器に対応していると言っても、完全というわけではないようです。ゲストOSとしてWindows XP/Vistaを使用したときの手持ちのUSB機器の動作状況をまとめてみました。

!!!バッファロー ClipDrive(USBメモリ)

問題なく使用できます。

!!!SanDisk Cruzer Colors+(USBメモリ)

問題なく使用できます。

!!!EPSON EP-802A
プリンタ、スキャナともに使用することができます。ちなみに、Windowsがゲストの場合は、ネットワーク経由でプリンタおよびスキャナが使用可能です。

!!!Canon PIXUS iP4500

問題なく使用できます。付属のCDに含まれるツール類をインストールすことにより、インクのモニタや付属ソフトを使ってCDラベルの印刷も可能です。

!!!サンワサプライ ADR-MLT10(USBカードリーダ)

デバイスマネージャで見ると「大容量記憶装置」として表示されるのですが、カードを挿入しても認識されません。ホストOS側でもアンマウントされてしまうようです。複数のドライブがぶら下がっているようなものは、まだ対応できていないのかもしれません。

[2008/5/11] VirtualBox 1.6.0では、問題なく使用できるようになりました。

!!!Sony Walkman NW-A846
問題ありません。Explorerからのドラッグ&ドロップでの転送も可能です。

!!!iPod nano 4th.Gen
問題ありません。ゲストのWindows XPにインストールされたiTunesも使用可能です。

!!!CASIO W51CA(au Music Port)

付属のCDからUSBドライバはインストールでき、W51CAを接続すると、MODEMとして認識されます。が、肝心のau Music Portのインストールでは、エラーが出てしまいます。それを無視してインストールを完了させることはできるのですが、W51CAを接続しても、やなりエラーになってしまいます。相当特殊なことをやっているのかも。

!SATA HDにWindows XPをインストール

最近のVirtualBoxでは、SATA HDDがサポートされています。しかし、ブートドライブをSATAの場合にWindows XPをセットアップするためには、ちょっとした細工が必要となります。

なお、以下の記述は、Linux以外のホストでも有効なはずです。

!! ドライバのダウンロード

[[Intelのサイト|http://downloadcenter.intel.com/license_agr.aspx?url=/14849/eng/f6flpy32.zip&ProductID=2842&agr=Y&sType=&PrdMap=&DwnldId=14849&strOSs=All&OSFullName=All%20Operating%20Systems&lang=eng]]からSATAコントローラのドライバをダウンロードします。f6flpy.zipというファイルがダウンロードされますので、unzipで解凍します。f6flpy.exeというファイルが作成されますので、Windows環境をお持ちならこれを実行すれば、ドライバの入ったフロッピーディスクを作成することができます。または、このファイルを再度unzipで解凍するとF32.IMAというファイルが作成され、フロッピーディスクのイメージとしてVirtualBoxから直接マウントすることができます。後者がおすすめです。

[2011/2/2追記]IntelはフロッピーイメージのSATAドライバの配布を中止してしまったようで、上記の方法が使えなくなっています。近いうちにこの内容を改定する予定ですが、とりあえずは[[2011年1月9日の日記|http://hidenosuke.org/diary/?date=20110109#p05]]の方法をお試しください。

!! 仮想マシンの作成

VirtualBoxを起動して、Windows XP用の仮想マシンを作成します。仮想マシンの「IDE プライマリマスタ」を「SATA ポート0」に変更します。これで、Windows XPをセットアップする準備ができました。

!! Windows XPのセットアップ

Windows XPのセットアップディスクをマウントしてから、仮想マシンを起動します。Windows Setupが表示されたら、F6キーを押してデバイスドライバの追加ができるようにします。ここでF32.IMAを仮想マシンよりフロッピーディスクイメージとしてマウントします。Sキーを押して、デバイスの一覧が表示されたら、"Intel(R) 82801HEM/HBM SATA AHCI Controller (Mobile ICH8M-E/M)"を選択してEnterを押します。後は、Windows Setupの指示通りにセットアップを進めます。