2005-11-14(月) 秋も深まってきたな
_ 「rootkit」騒動渦中のSONY BMG、XCP技術採用CDの製造を中止
しばらく前から話題(というか、騒動)になっていたこの問題だが、ようやく収拾に向かうのだろうか。しかし、「当社と我々のアーティストの知的所有権を保護するため」とあるが、消費者の権利には無関心なのだな、この会社は。
[11/15追記]元麻布春男氏のコピープロテクションCDが招く災いがタイムリーかつ、なかなかおもしろい内容だ。
_ 打ち合わせ
渋谷の客先で打ち合わせ。4時から5時半までの予定だったのだが、大幅に超過して終了が7時半。かなり疲れた。
_ 今日のFirefox - CVS Trunk/Linux
~/.mozconfigをシンプルに変更して、ビルドはできるようになった。が、--enable-pangoと--enable-official-brandingが効いていないような感じ。特に、pangoが効かないので、表示が汚さ過ぎ。今晩は、もう時間がないので、明日もう少し調べてみよう。
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ユーザにはコンテンツを無料で提供して、他から直接の収入を得るというIT関連企業の最近のビジネスモデルからすれば、音楽って買ってまで楽しむコンテンツなのかどうか、この感覚の違いにすごいギャップを感じます。そもそもハリウッド映画が新作でも\2980で買える時代に収録時間半分以下、映像無し、価格\20増しなCDって明らかに高すぎます。
ソニーの件はともかく、「音楽って買ってまで楽しむコンテンツなのかどうか」というのは飛びすぎでしょう。アルバムの途中にCMが入ったらイヤすぎ。
正当な代価として金を払うことには、何ら不服はありません。<br>いいたいことは、「おまえら、誰のおかげで飯が食えるんだ?」ってことです。特に、音楽家の取り巻きたち。
> アルバムの途中にCMが入ったらイヤすぎ。<br><br>アルバムで、という前提があるから新しいビジネスモデルが発案できないんじゃないかと思います。Webでのダウンロードによる楽曲販売なんかだと、販売ページをポータルサイト化することでうまく単価を他のビジネスの収益で客の負担を減らせそうに思えるんですけどね。CDと違ってプロテクトもそれなりに強固にできそうですし。
> 正当な代価として金を払うことには、何ら不服はありません。 <br><br>本当に正当なら良いんですけどね。CDの価格なんかはレコード会社間の協定か何かでアルバムなら\3000にしないといけない、という話を聞きます。死語ですけど、メディアミックスなんかの場合、実際はもっと安く出したくても、その縛りでできないんだとか。そもそも、\3000のうち、どれだけが「特権階級」に搾取されてるんだろうかと考えると……
CDが高い原因の一つは、再販対象製品だからでしょう。返品のリスクも含まれているのだと思います。DVDが再販除外なので、整合性が取れていませんね。<br><br>ただ、30年前にLPが2,200円から2,300円くらいですから、値段はさほど上がっていないとは思います。今、CDが高いと思うのは、絶対的な価格以外の部分に原因があるのでは?
客の負担が減るっていうのは、客の立場でミクロでみれば嬉しいけど、マクロでみて映画とか音楽の発展につながるかどうかはかなり怪しいです。広告モデルにすると金の出どころが偏るからです。その結果、金を出す人間の意向で業界の動きが決まってしまう。「特権階級」批判のつもりが「特権階級」を増やすことになりかねません。
> CDが高いと思うのは、絶対的な価格以外の部分に原因があるのでは?<br><br>むしろ、他が安くなった、というのが相対的に高いと感じてる理由だと思います。CDもDVDもどっちも買いますけど、使ってる金額も品数も圧倒的にDVDの方が多いですね。レジに持って行って合計金額出た時に、うわ、こんなにもって思うのはいつもCDの方です。<br><br>ちなみに、オフトピですが返品制度ってのも善し悪しで、あれは小さな小売店には実はあまり優しくない制度なんですよね(私が実情知ってるのは書籍のみですけど)。仕入れ量を小売店側がコントロールできないため、予約分確保できなくて信用を失うとか。返品すると、販売能力無し、ということで次の入荷量が減らさせれたりするので返品はよっぽど売れないものとかに限定してました。まあ、雑誌は例外ですけど。
> マクロでみて映画とか音楽の発展につながるかどうかはかなり怪しいです。<br><br>ハリウッド映画のDVDは例外的に安くなったことで海賊版の客が正規品に流れて、結果として売り上げ上がったと聞きます。<br>単純に、客にとっての単価とコンテンツの質のバランスがとれた、つまり今まではバランスが悪かったということになります。もちろん、その状態で黒字化できるのか、という問題がありますが、音楽ってそもそも映画と違って制作費はかなり安いのでなんとかなるんじゃないかと思ってしまいますが。<br><br>> その結果、金を出す人間の意向で業界の動きが決まってしまう。<br><br>これって音楽の場合、今もそうではないですか? C/Wじゃない、いわゆるA面の曲は、なんらかのCMや番組のOP/ED用として発注されて作ってるのが大半なので、その発注元の意向は少なからず影響してると思います。(○○な感じの曲でお願いします、とか言われることもあるらしいですし。)<br><br>> 「特権階級」を増やすことになりかねません。 <br><br>私は「特権階級」が増えることは別に問題とは考えません。単価の上昇とかユーザに悪影響が出たら問題ですが。
横から失礼します。<br>そもそもいくらだと適正価格なのかはさっぱりわかりませんね。テープだと\10,000を超えていたものがDVDだと\4,000以下になるのですから。<br>ただ、まじめに金を払うとルートキットを仕込まれるというのはいくらダイアログが出るとはいえ、なめられているとしか。<br>このまま行くとパッケージでは化学変化による消費期限付のCD/DVDとか、コンテンツのみの場合はその都度認証/課金なんてことになりかねないし、これでは首の絞めあいにしかならないような気が。<br>そもそも楽しむということがすっぽり落ちているじゃないかと思うのですが。<br># 8エレのアンテナ上げて遠距離のFMを雑音混じりに聞いたり、後生大事に持ち帰ったLPにそっと針を落とした年代の人間からするともう勘弁してくださいと言いたいですねぇ。
音楽が聴けなくなってしまうのは困りますが、言い値でしか買えない現在の制度には、問題がありますよね。<br>また、著作権の保護は必要なのですが、一方的な押し付けがまかり通っているところに大きな問題があるような気がします。