Compiz Fusionを使おう - NVIDIA編

注：2009年7月に筆者の環境がATI Radeonに移行したため、以下の内容は古くなっている可能性があります。現在の所、改訂の予定はありません。

Debian SidでCompiz Fusionをつかうためには、こんな感じでよいはずです。

Debianの標準パッケージxserver-xorg-video-nv(nvドライバ)は、残念ながら3Dアクセラレーションが効きません。まずは、NVIDIAがリリースしているプロプライエタリのドライバ(nvidiaドライバ)をインストール必要があります。nvidiaドライバはカーネル用のドライバと、x.org用のドライバのセットになっています。

NVIDIAカーネルドライバのインストール

最初にnvidia-kernel-sourceおよびnvidia-kernel-commonの2つのパッケージをインストールします。標準のカーネルを使用している場合はmodule-assistantで、

# m-a auto-install nvidia

でカーネルモジュールをコンパイル、インストールします。カスタムカーネルを使用している場合は、nvidia-kernel-sourceを展開後、

# make-kpkg modules-image

で出来上がったnvidia-kernel-xxxx_yyyy+zzzz_i386.deb(xxxxはカーネルのバージョン、yyyyはNVIDIAドライバのバージョン、zzzzはカスタムカーネルのリビジョン)をインストールします。

NVIDIA x.orgドライバのインストール

次にnvidia-glxパッケージをインストールします。その後、/etc/X11/xorg.confをエディタで開いて、Section "Device"という行を探して、

Driver          "nvidia"

という行を追加して、保存します。システムをリブートすれば、NVIDIAドライバが有効になります。標準では、x.org起動時にNVIDIAのロゴがフルスクリーンで表示されるはずです。

パッケージのインストール

GNOMEでCompiz Fusionを使用するためには、次のパッケージをインストールすればいいでしょう。

• compiz-gnome
• compizconfig-settings-manager
• compizconfig-backend-gconf
• compiz-fusion-bcop
• compiz-fusion-plugins-main
• compiz-fusion-plugins-extra
• compiz-fusion-plugins-unsupported
• fusion-icon

インストールが完了したらターミナルから、

$ fusion-icon &

としてやれば、Compiz Fusionが起動します。システムトレイにはFusion Iconが常駐するので、右クリックしてやれば設定を変更できます。問題がなければ、GNOMEのセッションで「自動起動するプログラム」にfusion-iconを追加しておけば、GNOMEと同時にCompiz Fusionを立ち上げることができます。

なお、2月23日現在、emeraldはパッケージがありません。

xorg.confの変更

パッケージをインストールしただけでも、Compiz Fusionが動作しますが、パフォーマンスを改善するために、/etc/X11/xorg.confを変更した方がよいでしょう。

Section "Device"
       Option   "XAANoOffscreenPixmaps" "true"
       Option   "AllowGLXWithComposite" "true"
EndSection

Section "Screen"
       Option           "AddARGBGLXVisuals" "true"
EndSection

Section "Extensions"
       Option   "Composite" "enable"
EndSection

該当するセクションが既にある場合は、"Option"の部分だけ追加してください。

Compizを自動的に起動する

GNOMEにログインしたときにCompizを自動で起動したい場合は、メインメニューのシステム > 設定 > セッションにfusion-iconを設定しておけば良いでしょう。

Compiz/Compiz Fusionの開発版を使用したい場合は、repository of shameのリポジトリを使ってみるといいでしょう。ここには、Etch向けのパッケージも用意されています。

[2009/2/1追記]上記リポジトリですが、真偽のほどは不明ですが、

R.I.P Shame ( a.k.a. Shane Lee ) 9/10/1973 to 26/12/2008

ということで、更新が停止されているようです。

非公式レポジトリからのインストール

Sidで非公式パッケージを使用するには、以下のようにします。

/etc/apt/source.listに

deb http://download.tuxfamily.org/shames/debian-sid/desktopfx/unstable/ ./

を追加してから、

aptitude install compiz-fusion-gnome

を実行すれば、GNOME用のパッケージが一揃いインストールされます。後は、fusion iconを実行すればCompiz/Compiz Fusionが起動します。

Emeraldもインストールされますので、お好きなテーマをどうぞ。

テーマなど

Compiz-Theme.orgには、MetacityやEmeraldなどのテーマやアイコン、壁紙などがたくさん登録されています。お好みに応じてどうぞ。